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イラストで人の手助けをしたい!仕事で絵を描く意味
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イラストで人の手助けをしたい!仕事で絵を描く意味

イラスト 速水ねるこ

今回は実績紹介も兼ねて前回少し触れた初採用になった企業コンペの案件について書いていきます。

自分のデザインが形になる喜び

その案件は株式会社泉平様が開催する芋煮会で使用されるTシャツデザイン。
芋煮会とは、主に東北地方で行われる芋煮(里芋を使った鍋料理)を皆で作って食べる季節の行事。
社員もその家族も取引先も参加する毎年恒例のイベントだそうです。

わたしの案が採用となった後、少し修正依頼があり初めてのことに慣れない部分もありましたが無事に納品。
そのあとは特にやりとりをすることもありませんでした。

それからしばらく経ち、前回のブログを書いているとき

「そういえば、わたしの描いたあのデザインはちゃんとTシャツになったんだろうか?」

とふと気になりました。

そこで、コンペに応募する際にも拝見したクライアント様のHPを見てみると、
「第10回家族芋煮会を開催しました!」の文字を発見。

クリックしてページに飛んでみると、
いきなりわたしのデザインしたTシャツの写真がどーん!と目に入ってきました。

Tシャツのことも書かれているかな?とは思っていましたが、
冒頭から大きく取り上げられていることに驚きました。

Tシャツは毎年作っているわけではなく、第10回目の開催を記念して作られたものだったようです。
コンペの際にはその情報はなかったので、それを知って記念となるグッズの制作に関われたことに今更ですが嬉しくなりました。

「イベントに参加した数百名の人のうちほとんどの方が着用してくださり一体感を得られた」

という文と共に掲載されている写真には実際にTシャツを着ている方の姿がたくさん写っていて、
わたしの描いたやつだ・・・!色んな人が着てる・・・!と想像以上に感動してしまいました。

自分のイラストやデザインで誰かの手助けをしたい

わたしはアクセサリーを作ることが好きで、イベントや通販で販売もしています。
そのため、自分の作ったものを誰かに身に着けてもらう喜びは今までにもたくさん経験していました。

わたしの作るアクセサリーは基本的に自分が欲しいな、かわいいな、と思う自分好みのもの。
それを見た人が同じようにかわいいと感じて笑顔で手に取ってくれることは当然とても嬉しいことです。

一方で今回のTシャツに関しては、
自分が作りたいものを作ったわけでもなけば、沢山の人がTシャツを着用してもわたしの名前が出ることも売れることもありません。

自分の提案したデザインをクライアント様が気に入ってくれたことに対する喜びはありましたが、
その先のところまでは当時のわたしは想像できていませんでした。

今回改めて

・実際にわたしのデザインがTシャツという形になった
・たくさんの人が着用してくれた
・その結果一体感を得ることができた

ということを実感し
わたしの作ったものが「何らかの効果をもたらした」「誰かの手助けをできた」ということに喜びを感じました。

これは趣味でアクセサリーを作ったり好きなイラストを描いているときに得られる気持ちとはまた違ったものです。
自分が趣味の範囲に留まらず仕事としてイラストやデザインをする意味のようなものかもしれません。

自分のイラストをもっとたくさんの人に届けたい、見てほしいという気持ちは以前からありましたが、

「イラストを描くことやデザインをすることでで誰かの手助けをしたい」

という気持ちもより明確なものになりました。

ボツ案を見て感じること

ちなみに・・・
デザインを考えているときに生まれた別案がこちら。

個人的にはかわいくてこっちも気に入っているのですが、
今回のような年齢性別問わず身に着けるような場合にはかわいすぎるかな?とボツになりました。

結果としてシンプルにまとめたデザインが採用されたのでよかった・・・!
このように悩みながら試行錯誤する過程も楽しいものです。

どうしても自分の好みが出てしまいそうになることもあるのですが、
ご依頼に合わせたものを作れるよう、これからもしっかり考えていこうと思います。

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