ライターズ・ネスト 始動によせて | ①専門家チーム結成の動機
2020年2月、Writer’s Nest(ライターズ・ネスト)を始動させることにしました。主催のWEBライター&マンション管理士吉田です。
ひとまず「ライターズ・ネスト始動によせて」ということで、この専門家WEBライターたちのチームをなぜ結成しようと考えたのか、また今後の目標などを書き残しておこうと思います。
※この記事は、
・今後WEBライターとして活動していきたい方
・「WEBライターは稼げるの?」という点が気になっている方
・個人のWEBライターとしての可能性に悩んでいる方
などの道しるべとなってくれることを期待しています。
WEBライターとしての始まりは、時給にして150円くらい?
WEBライターとしての始まりは、4~5年ほど前になんとなくクラウドソーシングのサイトに登録したことからです。
それまでは大学院で文学作品の翻訳を通じて、日本語の書き方を研究していたことはありました。
とはいえ、具体的に文章を書いて対価をもらうという立場になるのは初めてでした。
たしか初めて長時間取り組んだライターとしての仕事は、FP2級(ファイナンシャル・プランナー検定2級)試験の過去問解説。
かなり出題されるジャンルの幅が広く、嘘を書くわけにもいかないため、いろいろと確認を進めながらの作業です。
想像以上に時間がかかってしまった結果、時給換算で150円にも達しないくらいの仕事になってしまったと思います。
思うに、その時はクラウドソーシング黎明期のようなもので、WEBライターが獲得できる仕事は全体的に単価が低いものばかりでした。
副業として取り組むというよりは、いわゆる”お小遣い稼ぎ”という程度のものが多く、
「変にWEBライティングなんてやるより、通常のアルバイトの方がよっぽどお金になるな」
というのが素直な感想でした。
つまり、
「未経験で、誰でも書けるような記事しか書けないライターはなかなか簡単には稼げない」
わけです。
ただ、その当時でも
- 投資家向けライティング
- 企業のホームページ(コーポレートサイト)の作成・コーディング
- 電子書籍の執筆や編集
- 都内で打ち合わせなどが必須の編集プロダクション的な仕事
などはまとまった単価が提示されていたように思います。
(完全に初心者WEBライターだった当時は全然ピンとこなくて、応募することもなかったですが…)
そうして、本業として不動産仲介業者に勤務しながらの「なんちゃって副業WEBライター」としてはあまり熱心に活動することのないまま、数年の時が流れます。
気づけば、必要としてもらえるWEBライターになっていた?
人知れずマンション管理士や管理業務主任者などの不動産系国家資格を複数取得し、
「そろそろ本格的に取得した資格を使って仕事をしていきたい」
と考え始めたとき、ふとクラウドソーシングサイトにWEBライターとしてのアカウントが残っていたことを思い出しました。
その時、まずはマンション管理士や消防設備士としてフリーランスで動き始めようと準備を進めていたのですが、
「空いた時間の小遣い稼ぎにでもなれば良いかな」
と考え、プロフィールをなんとなく最新にアップデートしてみました。
- マンション管理士&消防設備士として独立
- 宅建士としての実務経験あり
- 不動産関連・設備関連などのWEBライティング可能
という感じです。
すると、意外にもDMなどから仕事の依頼が入るようになりました。
すでにメディアを運用している方や編集プロダクションの方から、「専門家の観点」からリライトや執筆を手伝ってほしいという依頼です。
昔、なんちゃってWEBライターとして取り組んだ仕事よりもなんと単価は数倍以上(昔が安すぎた)であるため、特に断る理由もなく。
ほどなく依頼内容としては不動産取引や資産運用系のライティング・リライトなどがメインになり、他にECサイトでのアフィリエイト記事の執筆依頼などもちらほらと入り始めます。
そうなると新しい実績が重ねられ、プロフィールに書いた「専門家WEBライター」という自分自身が勝手に説得力を持って営業活動してくれている感覚を持ちました。
大なり小なりライティング案件をこなすことで、それによって新たに仕事の依頼が入る…というサイクルが自然とできあがります。
「キーワードを入れ込むSEOライティングはできても、専門的な知識をもとに監修やリライトができるWEBライターに出会えなくて、なんとかしてもらえませんか?」
という感じの依頼が多く、労せずとも仕事が入ってくるし、がんばってこなせばお金だけじゃなく感謝してもらえたうえ、次につながる。
「意外とこれは天職なんじゃないか?」
という気持ちが一瞬芽生えかけますが、いかんせん単価が安い!
記事の専門性があるために、昔より請け負う仕事の単価は確実に高くなってはいます。
しかし、食べていくのに足りるわけでもなく、マンション管理士や消防設備士としての仕事もこなしながらなので、なかなか大変なことになってしまいます。
ふと気づいた、「WEBライティングはチームで取り組むべき仕事だ!」という事実
そんな風にWEBライターとして過ごしていて、次第に2つのことに気が付き始めました。
それは、
①一人のWEBライターにできる仕事量には限界がある
②ワンストップで、責任を持ってメディアを提供したい
ということです。
このような気持ちを、2019年の夏ごろに抱き始めたことが、ライターズ・ネストのような専門家WEBライターのチームを始動させることのきっかけというか、原動力となったことは間違いありません。
気づいたこと①:一人のWEBライターにできる仕事量には限界がある
わざわざ取り上げるほどのことに思えないかもしれませんが、これは確実に真理です。
マンション管理士や消防設備士として現場に出たならば、しっかりと目の前の現場に取り組む必要があります。
当然、現場に行ってそれで終わりではありませんので、それまでの準備や後処理にも時間がかかります。現場に出ている間はライティング作業は止まります。
それでもWEBライターとして必要としてもらえている事実は大切にしたいですし、WEBライターに限らず、片手間の仕事にしてしまえばクオリティは絶対に落ちます。
「これは確実に一人でこなす仕事の量ではないぞ…?」
「今はなんとかこなしているけど、風邪で寝込んだりしたら確実に穴を空けてしまう!」
そんな悩みにさいなまれた結果、至極単純な結論にたどり着きます。
「一人じゃなく、信頼できるWEBライターのチームで仕事をこなしたい…!」
気づいたこと②:不必要なマージンは排除したい
今は記事の構成作成から執筆まで担当することも多いですが、昨年はリライトや監修の依頼も多数こなしました。
これは、「編集プロダクションに執筆をお願いしたけど、クライアントからたくさん指摘を受けてしまったので、記事を書き直してもらいたい」というような仕事で、1文字につき1.5円くらいのものが多かったように思います。
そこで次第に、
「下請け(孫請けやひ孫請けの場合も多い)の監修やリライトでこれだけの単価ということは、大元のクライアントは一体いくらでこの記事を発注しているのだろうか? 」
ということが気になりはじめました。
たとえば、「1文字1.5円~2.0円で3000文字程度のリライトをお願いします」という依頼であれば、そのリライトの単価は1記事につき4500円~6000円。
でも、私にリライトを頼む前に、どこかのWEBライターに記事執筆を依頼していたとしたら?
やっぱり最低でも1文字1.5円~2.0円でしょうし、もっと高いことも十分に考えられます。
で、それを編集プロダクションとかWEBライターが何層にも重なって請けているとしたら…?
仕事の階層構造が複雑になればなるほど、中間マージンが発生することはどんな業界でも同じだと思います。
そんな不必要なマージンは排除したいと考えるのは無理もないことでしょう。
ワンストップで、責任を持ってメディアを提供したい
まずここまでで大切なのは、中間マージン(中抜き)が悪だという短絡的な話ではないということです。
ただ、不必要かつ多額のマージンが発生しつつも、クオリティの低い記事が生産される。
そのクオリティの低さをつじつま合わせで多少アップさせるためにも、またコストがかかっている。
これらの事実はクライアントにとって確実に害悪です。
クライアントが信頼できる編集プロダクション(編プロ)に依頼し、その編プロがまた信頼できるWEBライターを使う。
そうして、キッチリとクオリティの高い記事を納品できれば、それで問題ありません。
ただ、そうなっていないのが現実なわけです。
専門性が大切な記事を書かなければいけないのに、担当WEBライターに専門的な知識がない。
googleでそれらしい知識を寄せ集めて水で薄めた記事を書く。それをリライトする人もまた然り。
これは非常に無駄です。
だから私は、
- 自分一人で手掛けられる記事数は限られているから、信頼できるチームを作ってしっかり取り組みたい
- できるだけ下請けに頼ることなく、自分たちの専門性を誇れるチームでワンストップできっちり仕事がしたい
と考えるようになりました。
その結果生まれたのが、ライターズ・ネストです。
よろしくお願いいたします。