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Writer’s Nest始動によせて | ②「不当なマージン」と闘いたい
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Writer’s Nest始動によせて | ②「不当なマージン」と闘いたい

コラム 吉田成志

Writer’s Nest(ライターズ・ネスト)代表WEBライター、吉田です。

フリーランスのWEBライター&クリエイターのチームであるライターズネスト結成・始動までのいきさつについては、前回の記事に書きました。

続く2回目となる今回は、ライターズネストの目指すものや理念についてもう少し詳しく触れておきます。

  • フリーランスのWEBライターにチャレンジして、なかなか思うように稼げずに困っている方
  • SEOライティングなどを外注するにあたり、費用対効果があまり得られずに悩んでいる方

には是非お読みいただき、ライターズ・ネストの意向に賛同していただけますと幸いです。

前記事:Writer’s Nest 始動によせて | ①チーム結成の動機

外注が増えれば増えるほど、クライアントは無駄なお金を払っている?




これはWEB業界に限った話ではないのですが、1つの仕事に対して関わる外注業者の数が増えるほど、その分クライアントが支払うコストは高くなります。

たとえば小売り業界を例にとるなら、スーパーやコンビニを想定すればすぐに納得できる話ではあります。

運送費、保管費、販売店舗での人件費など、様々な費用がかかっています。

これをWEBライティングに置き換えてみると、クライアントからの依頼が外注WEBライターに回されれば回されるほど、その費用が高くつくことになります。

クライアントから下請けに業務が発注され、下請けから孫請けに、孫請けからひ孫請けに…と、いう形であればあるほど、高いというわけです。

簡単に説明しましたが、これがいわゆる「中間マージン」です。

中間マージンには他にも様々な形があり、別業種では、

・不動産業者がリフォーム業者や清掃業者を手配した場合に手にする紹介料
・クラウドソーシングサイトにおいて、サイトに支払う手数料

というものもあります。

つまり中間マージンとは、中間業者の取り分で、単にマージンという呼び方のほうが一般的かとは思います。

“中抜き(ナカヌキ)”と呼ばれていることもありますね。

そして、重ねてになりますが、マージンについては

「どんな業界においても流通経路が増えればマージンが増える」

という考え方が一般的です。

たとえば、近年はインターネット通販が発達し、小売店を介さない商取引がさかんに行われています。

そのため直接エンドユーザーが商品やサービスを安価に購入できるというケースは珍しくありません。

これは、

「コストを抑えて安価でサービスを提供するには、中間マージンの排除が有効である」

ということの証拠です。

ライティングとマージンの関係 | 代表WEBライターとしての経験談

私のライターとしての仕事の初期段階は、リライトや監修をお任せいただくというものでした。

つまり、誰かが書いたものに対して文句をつけたり、加筆修正するという仕事です。

単なるセールスライティング的な記事のリライトを担当することもありましたが、基本的には

「国家資格者や業界経験者などの専門的知識がある人にお願いしたい」

という仕事が多かったため、ただ単にゼロから記事を執筆するよりは単価が良かったです。
(下手をすると数倍、10倍以上も珍しくない)

確かに依頼を頂戴できるのはありがたいことです。

リライト前の現行はあまりにもお粗末なものが多く、高いコストをかけてリライトをさせたくなるのもわかります。

とはいえ、専門的知識の解説にしては曖昧だし、そもそも知識が間違っているものもたくさんありました。

その結果、私は次第に

「そもそもこの粗悪な原稿を書かせるステップは必要なのだろうか?」

という根本的な疑問を抱くようになりました。

その疑問は、

  • はじめから私に執筆を依頼してくれれば良い
  • クライアントはいくら払っているんだろうか

という気持ちに発展します。

ポータルサイトのコラム案件などであれば、原稿ライターさんもそれなりの対価はもらっているはずです。

私もリライトで、「1文字数円」という対価をもらいます。

しかし、これはクラウドソーシングサイトを介したひ孫請け案件程度であることもわかっています。

ということは、大元のクライアントさんからは何次請けになっているのでしょうか。

請けの階層分だけマージンは乗っかりますし、クラウドソーシングサイトへの手数料も必要です。

それで大なり小なり、利益があるわけですから、クライアントがかなりの費用を支払っていることは想像に難くありません。

それはそうとしても、孫請け、ひ孫請けでリライトさせる分の費用はすぐに排除できるはずです。

専門的知識のあるライターに依頼すれば良いのです。

極端な例として、具体的な数字を出します。

「1文字につき10円で、今後の経済動向を見据えた不動産売買の記事を書いてください。」

という依頼が、クライアントからとある業者に発注されたとします。

その業者から、下請け、孫請け、ひ孫請け、と階層が重なれば、

「1文字につき3円で構成から記事執筆までお願いします。」

「物足りないので1文字につき1.5円でリライトをお願いします。」

「どうにも良くなっていないので1記事3000円で監修を。」

という風になるわけです。

…もしこんな流れであるならば、自分で執筆していなくても、この構図はまったく面白くないと安易に想像がつきませんか。

極論、最初から「1文字につき7円」に抑えて、最初から本当に書ける人が書けば良いと思います。

マンション管理とマージンの関係 | マンション管理士としての目線から

話はガラリと変わって、マンション管理について。

近年は、管理組合と管理会社の付き合い方が変わってきています。

一昔前まで、管理組合は管理会社から提案される工事等をすんなり受け入れていたところが多いと聞きます。

しかし、その中には管理会社がマージンを取るための工事というものも少なからずあります。

そうして管理組合のお金は、本当に必要な大規模修繕などの時に不足することになります。

結果として、多額の一時金を区分所有者(部屋の所有者)が負担するという事態が目立つようになりました。

そんな状況を打破しようという流れも生まれます。

それにはマンション管理士の登用が良いのだということで、

・マンション管理士が顧問となって管理組合をサポートする
・管理会社主導にせず、マンション管理士が大規模修繕などのコンサルティング的役割を担う

という形が増えつつあります。
(ただ、一部のマンション管理士が管理会社や工事会社と癒着し、マージンを取るケースも少なからずあるようで。頭の痛いところではあります。)

そして、中抜きでマージンを搾取されないように

「管理組合と諸々の業者が直接取引をする!」

ということが目指されているのをよく目にします。

私もマンション管理士として、設計コンサルの建築士さんたちと大規模修繕工事の工法や業者選定についていろいろと会話させてもらうことが増えています。

不当なマージンとなるかどうかは、「信用の問題」である

しかし私は、「マージンが悪である」という話をしたいわけではありません。

きっちりした仕事の必要経費だとしてマージンが発生することは全然おかしくありません。

「信用できない仕事に、マージンばかりが乗っかっている」

という形に警鐘を鳴らしたいわけです。

たとえば継続してマンション管理の例を持ち出すならば、直接取引ができるようになったとしても

・業者選定を管理組合自身が行う手間が増える
・「相見積」を取るものの、工事内容などに専門的知識がないために価格を見ることでしか検討できない
・業者に発注した内容がしっかり達成されているかどうかを測定する知識やノウハウがない

などなどの問題が発生します。

自分たちが主導して業者を選ぶ以上、もしその業者が悪徳業者だったとしても、自己責任という話になります。

先日、とあるマンションの理事長が、管理会社の変更(リプレイス)にあたって、リプレイス先の担当者にこう話していました。

「管理会社と管理組合に信頼関係があるならば、管理会社から提案される工事などにマージンが発生していてもそれはそれで良いのです。」

これはまさに真理だなと思いました。

結局、「不当なマージン」が多いということが問題なのです。

・元請け(管理会社)はこれといって何も労力を費やすことなく、安く使える特定の下請け業者を囲ってマージンを取る
・マージンがもらえるという前提ありきで業者を選定する
・真に技術を持った孫請けやひ孫請けは劣悪な条件で作業している

こういう形が普通になっている。
こんな状態では、管理会社との信頼関係を築くことなど到底できませんし、もちろん納得してマージンを払おうという気にもならない。

これぞ「不当なマージン」に違いありません。

逆に、その仕事の内容や成果に納得の上で支払うマージンにはとても大きな意味があるのです。

つまり、結局は「信頼の問題」なわけです。

近年はフリーランスという働き方が比較的浸透しつつあることは肌で感じています。

※新型コロナの影響でテレワークやリモートワークが増え、合間でクラウドソーシングにてWEBライターにチャレンジする人も多いと聞きます。

そして、フリーランスには

「この人に頼んでよかったな」

と思ってもらえるような仕事をすることは必須です。

youtuberやインフルエンサーという言葉が浸透して久しく、youtubeやSNSで必死に自分を演出し、あとに続こうとする。

SEO対策としてのライティングも手法ははっきりしている。

方法論が先行し、その方法論のあとに続くため、怪しい情報商材もしきりに取引されているのが現状です。

これは危機的状況にあると思います。

“IT”や”AI”という言葉がしきりと飛び交う現代ではありますが、結局は今もまだ

「人と人が向き合って仕事をする」

という形が大前提です。

ネットで仕入れた知識や手法をそのまま流用してお金が稼げたらそれでOKだとは思いません。
(というかその前に、本当にそれで稼げているのか怪しいものもよく見かけます。)

「まずは信用してもらえる仕事がしたい。」

ということを私は第一に考えたいです。


チーム全員で「信用してもらえる仕事」をすべき

しっかりとクライアントからの期待に応え、「信頼してもらえる仕事がしたい」ということが私の第一目標です。

とはいえ、ひとりのフリーランスのWEBライターとしてこなせる仕事量には限りがあります。

加えて、自分の専門領域から外れたジャンルについては、結局自分も単なるひとりのWEBライターになります。

専門性を持つWEBライターとしての付加価値は提供できません。

そこで、

「自分ひとりでは専門性が乏しいところがあれば、そこをカバーできるチームがあればいい」

と考え、私はライターズ・ネストというチームを作りました。

チームメンバーはそれぞれ知識を持つWEBライターたちであり、コーダーやイラストレーターとしての顔を持つ者もいる、魅力的なメンバーたちです。

チームメンバーは自分が信頼できる人間であればいい。
個人でカバーしきれないところはメンバー間でカバーし合おう。

そして、

「ライターズ・ネストに依頼してみてよかった。

「今後も継続的にお願いしたい。」

と思っていただくことが目的です。

もし現状のチームメンバーでカバーできないご依頼の場合には、きっちりクライアント様に相談したいと個人的には考えています。

  • そういうご依頼はやったことがない
  • やったことはないけど、こういう形ならできると思う
  • 初めてのことだから、トライ&エラーで進めさせていただきたい

その上で、「こんな奴には危なっかしくて依頼できない」ということになったならそれはそれで仕方ない。
任せていただけるなら、当然チームで一丸となってしっかりと取り組むのみです。

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